お客様の感想のもらい方 〜教室運営をしているあなたへ〜

※まだ「お客様の感想がない」という方へ:
最後に、そんな方のためのアイデアもご紹介しています。
➡︎ 感想ゼロでもできる工夫はこちら
「感想を集めた方がいいですよ」と言われたこと、ありますよね? でも、実際にそれをどうやって集めるか、ましてや自然に、心地よくお願いするってなると…意外と難しいものです。
「忙しそうだから声をかけづらい」 「感想くださいって催促してるみたいで気が引ける」 「お願いするほどでもないのかな」
そんなふうに感じて、せっかくの“生の声”を取りこぼしてしまうのは、本当にもったいないことだと思います。
でも実は、感想をもらうことって、教室をより良くするためのヒントが詰まっているだけじゃなくて、これから教室を知ってもらう人への“安心材料”でもあるんです。
だからこそ、ちょっとだけ勇気を出して、“自然に伝わるお願いの仕方”を覚えておくと、教室運営の大きな力になります。
感想は「お願い」じゃなく「未来の誰かへの橋渡し」
「ぜひ感想をお願いします」と言うと、自分のために書いてもらうようで気が引けるかもしれません。 でも本質的には、「これから通うかもしれない誰かのために、その経験を分けてもらえませんか?」という“未来への橋渡し”。
だから、感想をお願いするときも、こう言ってみると自然です。
「もしよかったら、〇〇さんが感じたことを、これから来る方にも伝えられたら嬉しいなと思って」
この一言があるだけで、グッと空気がやわらぎます。
タイミングと伝え方が9割です
いきなり「感想書いてください!」だと、誰でも身構えてしまいます。
おすすめは、小さな達成や、ちょっとした変化があったとき。
- レッスンが終わったあと、笑顔で「楽しかった」と言ってくれたとき
- 体験レッスンのあと「すごくよかったです」と言われたとき
- 通い始めて少し慣れてきた頃や、イベント・発表会などが終わったタイミング
こういった“ポジティブな気持ちが動いた瞬間”は、感想が自然に出てくるときです。
その時に軽く声をかけたり、「よかったら一言だけメッセージをいただけたら嬉しいです」と伝えるだけで、受け取ってもらいやすくなります。
書きやすい形でお願いする
「自由に書いてください」だと、逆に迷ってしまう人も多いです。
なので、ちょっとした質問形式にするのがオススメです。
- 教室に通う前はどんなことで悩んでいましたか?
- 実際に体験してみて、どんな変化や発見がありましたか?
- この教室のことを、友人に紹介するとしたら、どう伝えますか?
こんなふうにガイドを用意すると、スムーズに感想を書いてもらいやすくなります。
LINEやメール、DMでのやりとりでもOKですし、「一言だけでも大丈夫です」と伝えることで、気軽さも出てきます。
写真やお名前の取り扱いについて
特にお子さんが通う教室や、プライバシーを気にされる方が多いジャンルでは、写真や名前の扱いにも注意が必要です。
- 名前は「イニシャル」「ニックネーム」「匿名」など、選べる形にする
- 写真は「後ろ姿のみ」「手だけ写っているもの」「作品のみ」など、掲載形式を工夫する
お願いの際には「ご希望の形式でご紹介できます」と添えておくと、安心してもらえます。
感想が教室の空気を変える
面白いのは、感想をもらうことって、教室の新しい人のためになるだけじゃなく、 書いてくれた本人の自己肯定感も少し上がること。
「ちゃんと続けられている自分に気づけた」
「こんなふうに変われたんだなって実感できた」
そんな感想を通して、教室の空気がどんどんあたたかく、前向きになっていく。これは本当にいい循環です。
ジャンル別・感想の集め方ミニガイド(補足)
※以下は、ジャンルごとの具体的な例として参考にしてください。
■ バレエ教室
- 発表会後や、成長が見える節目がチャンス
- 大人クラスは本人から、子どもクラスは親御さん経由で
- “できるようになったこと”よりも“がんばってる様子”を伝えるのも◎
■ 英会話教室
- 「海外旅行で通じた」「会話に自信がついた」などの具体エピソードが効果的
- 子供の場合は「家で突然英語を話した」などの変化を親御さんから
- SNSの投稿を使わせてもらうのもOK(要確認)
■ ベビーサイン教室
- 初めてサインが通じた瞬間は最高の感想タイミング
- 育児の中での変化(伝わる・泣き止む・関係性が深まる)に着目
- 親御さんの感動を“第三者に伝わる形”で書き起こすのもアリ
■ 手形・足形アート教室
- 記念日イベント後がベストタイミング
- 親子の会話・やり取りのなかに、素敵な感想の種が眠っている
- 「作品と一緒に一言メッセージ」スタイルが自然で出しやすい
■ ヘナ染めサロン開業教室
- 学びの充実感や「できそう!」の実感が出たときが感想チャンス
- 講座の終了時やフォロー面談時に「どんな変化がありましたか?」と聞くと自然
- 開業を前提にした方は“顔出しOK”も多いが、タイミングの確認は丁寧に
■ ヘナ染め教室(セルフ用)
- 初めて染めたときの安心感や「できた!」という達成感を言葉にしてもらう
- 暮らしのなかでの使い心地、継続のしやすさなども声になりやすい
- 感想+写真(完成した髪の様子や材料)も映える素材になる
■ アロマハンドトリートメント教室
- 誰かに喜ばれた体験、触れることで癒された体感を聞き出す
- 「家族にやってあげたら…」というシーンが感動につながる
- 資格取得よりも“その先の関係性”に感想のタネがある
まだ集客ゼロ・感想ゼロの人へ
「まだお客様の声がない」 これは、教室をはじめたばかりの方なら誰もが通るステップです。
でも、感想が“ない”ことを嘆くより、“これから育てていく”という視点を持てると、見える景色が変わります。
1. 「体験価格」での提供という考え方
「モニター募集」ではなく、“体験価格”という言葉を使ってみてください。
「モニター」という言葉は、どうしても提供側の都合や“実験感”が出やすく、 見る人によっては「この人、まだ自信ないのかな」と伝わってしまうことも。
一方で「体験」は、お客様側に立った自然な言葉。
「まずは気軽に雰囲気を感じてみてくださいね」というポジティブなメッセージになります。
体験価格で参加してもらい、終わったあとに「どんなことが印象に残りましたか?」と聞いてみましょう。
その一言が、未来の感想の“タネ”になります。
2. 自分の想いを、物語として伝える
感想がまだないからこそ、
「なぜこの教室を始めたのか」
「どんな人に届けたいのか」
そんな自分自身の想いを、自分の言葉で丁寧に伝えることがとても大切です。
「感想はまだ届いていません。でも、こんな人の力になれたらという想いで始めました。」
そんなストレートな一言が、きっと心に響きます。
3. よくある質問に“想定Q&A”で応える
「初心者でも大丈夫ですか?」
「どんな雰囲気の教室ですか?」
まだお客様がいない時点でも、こうした質問には、自分の考えでしっかり答えられるはずです。
未来の生徒さんに向けて、あらかじめその声に応えることで、安心感が生まれます。
感想は、最初から揃っている必要はありません。
誰かひとりの体験を、丁寧に聞き、丁寧に届ける。
それが、教室に“人の流れ”をつくる最初のきっかけになります。
あなたの教室にしかない、“その人らしさがにじむ言葉”。 それを、そっとすくいあげて、未来へ渡す。
その小さな一歩が、教室を育てていきます。
ぜひ、できるところからはじめてみてくださいね。