AIは、“万能な存在”じゃなくて、“使い方次第の存在”と知っておこう

【AIは“正しい”より“もっともらしい”】

AIという言葉を聞かない日はなくなりました。

文章を書き、画像を作り、翻訳をし、アドバイスまでくれる。まるで何でも答えを知っている高偏差値の人間のように思えるAIですが、その便利さの裏には、いくつかの誤解があります。

ひとつは、「AIは何でもできる」という幻想です。

確かに、AIは膨大な情報をもとに的確な答えを返してくれますが、それは“正解”ではなく、“もっともらしい答え”であることが多い。

AIは事実を知っているわけではなく、過去のデータからパターンを導き出しているにすぎません。

【AIは嘘をつかない?】

もうひとつの誤解は、「AIは嘘をつかない」という思い込みです。

実際には、AIは自信たっぷりに間違えることがあります。できないことを、できるように見せる。

制限があるのに、曖昧にごまかす。これは悪意ではなく、仕組み上そうなるのです。

【信じすぎないこと】

だからこそ、AIを使うときにいちばん大切なのは、“信じすぎないこと”。AIが提示した答えをそのまま受け入れるのではなく、「なぜそうなるのか?」「本当にそうか?」と一歩立ち止まって考えることが大切です。

判断に迷ったときは、自分の経験や現場の感覚に照らしてみるのもいいし、WEBで調べたり、他のAIに同じ質問を投げてみるのも方法のひとつです。

答えを比べ、違いを見つける過程こそが“思考”なんです。AIの活用は、考えることを手放す理由にはなりません。

【確認を怠らないこと】

僕のお客様にはまずいないと思いますが、AIに作らせた文章を確認もせずに提出したり、そのままWEB上に公開したりするのは避けたほうがいいです。

AIの出力は一見もっともらしくても、誤りや誇張を含むことがあります。
確認を怠ることは、AIではなく“自分の信頼”を手放すことにつながります。

AIの出力をそのまま信じない、というのは文章だけの話ではありません。
画像生成や動画生成も同じです。

遊び道具として楽しむ分には素晴らしい技術ですが、仕事で使う場合は著作権・表現の意図・事実関係など、確認すべきことが増えます。

AIが作ったものを“正しい”と決めつけず、自分の目で確かめ、自分の責任で世に出す。
その姿勢が、AI時代の“信用の源泉”になると思っています。

AIは答えを出したあと、続けて提案をしてくることがあります。
それ自体は悪いことではありませんが、必要がないときはスルーして構いません。

ただ、話題を切り替えるときには、前提を伝えてから新しい質問をすると、AIの理解が正確になります。使い方を工夫することで、無駄な誤解や混線を防ぐことができます。

【感情をぶつけないこと】

AIをどう使うかは、技術だけの問題ではありません。

ときどき、AIや他人にネガティブな感情をぶつける人もいるようです。
しかし、それは“考えること”を放棄し、感情の処理を相手に委ねている状態です。

AIを正しく扱うというのは、感情をぶつけないことも含めて、自分の内側を整えることなんです。

【技術より姿勢】

AIを使いこなせないと時代に乗り遅れる、というよりも、“AIを使っても自分で考えられない人”が時代に取り残されると言われています。

だからこそ、AIの時代に求められているのは、技術ではなく“姿勢”だと考えています。

便利さに流されず、考える力を手放さないこと。AIを正しく使うとは、“正しい答えをもらう”ことではなく、“正しい問いを持ち続ける”ことなんです。

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